< 異境の風 >
ようこそ、宝島のホームページへ!
宝島はご存知でしたか?まずは簡単なご紹介を。
鹿児島県の屋久島と奄美大島の間にある小さな離島、宝島。
面積 7.07㎢、周囲 13.77㎞、歩いて1周すると2時間くらいでしょうか。
人口は131人(2022年1月現在)。みんな顔見知りです。
何と言っても一番の特徴は、その行きにくさ、遠さ。
週に2便のフェリーが唯一の交通手段なので、近くの海外に行くよりも時間がかかります(笑)
1日では着きません。
また潮の流れが激しいところがあるため、天候によってはフェリーが欠航したり、
出港日がずれることも(そんなに頻繁ではないですよ)。
そして、だからこそ生まれる独特の魅力に出逢うことができる場所です。
隆起サンゴ礁でできた島の自然の、豊かな表情。
多様性に富んだたたずまい。
思えば宝島を含むトカラ列島は、いろんな意味で「はざま」の土地のように思います。
この辺りの海域は七島灘(しちとうなだ)と呼ばれる航海の難所。
東シナ海を北上する黒潮が西南から北東へ向きを変えて、激しい勢いで太平洋に流れ入るところです。
また宝島のお隣の小宝島と、北上したところにある悪石島の間には
渡瀬線という動物の分布境界線があります。
ここを境として、多くの動物の分布が異なっています。
気候的にも温帯と亜熱帯のはざま(宝島は亜熱帯気候)
そのせいかはわかりませんが、宝島は他のどことも似ていない独特の空気が
流れています。どこか「異境」を感じる土地。
空、森、岩、空気、風
見たことのないブルーをたたえた海
温帯と亜熱帯の植物が共にある、独特の植生
余計なものや人工物のない空間・・・
その中で過ごすと感じる、自然が身近にあるやすらぎ。
五感が研ぎ澄まされ、活性化していく感覚。
その心地よさをぜひ、目で耳で肌で、体感していただけたらと思います。
トカラ列島はまだまだ情報が少なく、訪れようと思っても
現地で何を楽しめるのか、どんな過ごし方があるのかわからない・・・
そんな声をよく聞きます。
このホームページは「宝島を知ってもらうきっかけになったら」
という思いで立ち上げました。
あなたと宝島との出会いのきっかけのひとつになれば、こんなにうれしいことはありません。